いつも同じ空の下で
「忘れるわけないだろ。ジュリが嫌だって言っても、ずっとずっと想い続けてやる」
「・・・うん」
吸い寄せられる様に、唇を重ねる
貪る様なキスの嵐
優しく私の唇を挟んで、吸い付いて、甘い舌を入れる
離れたくない
そんな想いが、溢れる
私は縋る様にヨシキの服を掴んだ
きっと私達は大丈夫
離れていても、繋がっている
4年後にきっと、笑って会える
長い長いキス
チュッという小さい音と共に、惜しむ様に唇が離れた
私を見下ろすグレーの瞳が一度微かに輝く
水辺が太陽を反射する様に、キラリと
互いの吐息が聞こえそうな距離で見つめ合い
最後の時を惜しむ
そして、ゆっくりともう一度私を抱きしめた大きな腕
その腕の中で、ヨシキの声を聞く
「お別れだ。ジュリ」