いつも同じ空の下で


ゆるゆると下がる視線のまま、そんな事を思っていると



キーンコーンカーンコーン



「やばっ!! 時間だっ」

「ジュリ!! 続きは後でねっ」



予冷の音に弾ける様に駆けだした私達

話の決着がつく前に、教室に滑り込んだ




それから、朝礼で自分の子供の話を始めた担任の話をボーっと聞いていると、ふとマナーモードにしていない事に気がつき、急いでカバンから先生に見つからないように携帯を取り出した



すると、新着メールを知らせる画面が映し出された

受信ボックスを開けてみると新着メールが3件



1件はメルマガで

2件目はユウキから朝送られてきたであろう「早く学校きてぇー」という催促のメール



どんだけ話聞きたかったんだよ・・・




ふふっと笑いつつ3件目のメールを開いた

すると、そこには





from:由樹





昨日登録したばかりの『ヨシキ』の名前が画面に映し出された




えっ!?え!?ヨシキ!?




思ってもみなかった人からのメールに思わずメールを二度見した私



間違いない!! ヨシキからのメールだ!



ヨシキからのメールだと分かった瞬間、一気にドキドキする私の心臓

緊張で微かに震えながら、ヨシキからのメールを開いた



――――――――
from:由樹
sab:おはよ
――――――――

おはよ!
土曜日はありがとな。
いろいろジュリと話せて楽しかったよ

いきなりだけどさ、今度の日曜日空いてる?



―――――――――――――――



きゃ――――っ!!! ヨシキからメールきた!!

ってか、デートに誘われた!!



ここが教室だという事を忘れて。今にも暴れ出しそうな体を押さえて、深く深呼吸をする

そして、高鳴る胸を押さえて急いで返信した



――――――――――
to:由樹
sab:おはよう
――――――――――


メールありがとう!
私もこの前は、すごく楽しかった

日曜日、午前中部活だから午後からなら空いてるよ!


――――――――――――


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