いつも同じ空の下で


「あぁ~腹いてぇ・・・」


そう言って、ハヤトがお腹を抱えながら、相当面白かったのであろう、目じりの涙を人差し指で拭っていた



「本当、傍から見たらただの仲良いカップルだよ~」


と2人の喧嘩をにこにこ見ていたアヤカが嬉しそうに言った

そんなアヤカの言葉を聞いて、至極嫌そうな顔をした2人


そんな2人の姿を見て、一つのアイディアが浮かぶ



「あ、そうだ!ハヤト!今度3人でケーキ食べに行くんだけど、一緒にどう?」



自分の言った事が、ものすごくナイスな提案だと思えてワクワクしながら聞いてみた





「ケーキ?あぁ~『ダメ!!』



ハヤトの返事に被せる様に、ユウキが割り込んできた



「3人で行って、恋の話して、かっこいい人見つけに行くんだから!!ハヤトがいたら見つかるもんも見つかんないじゃん!!」



そんなユウキの言葉に、少しピクッとハヤトの眉毛が動いた

でも



「はいはい。お前みたいな食いしん坊に寄ってくる男なんていねぇよ・・・ジュリ誘ってくれてありがとな。でも3人で楽しんでこいよ。どうせ今週の土日も練習試合で1日部活だろうしさ」



一瞬悲しそうな目をしたけど、すぐに意地悪っぽく笑って、ユウキの頭をワシワシと撫でたハヤト




「・・・うん。わかった」

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