いつも同じ空の下で


「相変わらず、よく食うよなぁ~小学校の頃から余った給食のプリンとか絶対もらってたもんな」

「――っ!!だって・・・・プリン好きなんだもん!!」


ニタニタと笑う隼人を睨みつけながら、ギャーギャーと騒ぐユウキ

毎朝恒例の2人の喧嘩だ




彼は『隼人(ハヤト)』

ユウキとは小学校からの腐れ縁なんだとか



私とは同じ中学からの友達で、ハヤトも私達と同じバレー部所属だった

今では我が高のエースアタッカー。



180センチ後半はあるだろう身長に、程よくついた筋肉

少し長めの髪を無造作にワックスでセットしてある


笑うと目の横に少し笑いシワができて、八重歯が少し幼く見える彼によく似合っている


面倒見がよくて、イノシシみたいに突っ走るユウキをいつも陰からフォローしている



鈍感なユウキは気づいてないだろうけど、ハヤトはユウキの事が好きなんだと思う

昔から、ふとした時にユウキを見る目が、すごく愛おしそうに見えるから



この2人は絶対お似合いだと思うんだけどなぁ・・・・



一度冗談でユウキに、ハヤトとか面倒見良いし、ユウキの事なんでも知ってるし彼氏にはいいと思うよ~



なんて言ったことがあったけど、ユウキは



「ハヤトォ!?ないない!アイツはもう家族みたいなもんだよ!」



ってケタケタ笑って流された・・




――ハヤト・・・同情するよ


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