不滅の妖怪を御存じ?









カーン、と小さな鐘の音が響いた。

試験会場。

畳の匂いが充満する部屋の中には6歳くらいの男の子女の子が30人ほどいた。
だから、16歳で他の子よりも一回りも二回りも身体が大きい藍はかなりこの場では浮いていた。

試験官もものすごく不本意そうな顔をしながら藍の書類に判子を押した。
佳那子の根回しはすごい。


「まず始めにみなさんの妖怪基礎知識を確かめます。制限時間は30分。では、始め。」


きつく後ろに紙を結んだ女の人の声によりカリカリと鉛筆が動く音が部屋に満ちる。

長机に3人ずつ正座め試験を受けるようだ。

藍は足が痺れないか不安に思いながらも試験問題をめくった。




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