anjel
「幸望ちゃん!」
突然腕を掴まれる。
振り向くと、息を切らせたみっくん先輩がいた。
……わざわざ、追いかけて来てくれたの?
「先輩………」
「ごめん。そんなに嫌だった?
俺らのバンドに入るの……
無理言ってごめん」
違う。違うの。
そうじゃないの。
勢いよく首を横にふる。
「じゃあ、どうして泣いてるの?」
みっくん先輩がそう言う。
どうして、泣いてるの?
そんなの、知り合って少ししかたってない、
しかも先輩に、言えるわけない。