今日からトップ!?
「ノブさんが、ミサンガ編んでる・・・」
「ばか、あれはヨリさんだろ。」
「分かってるよ。
でも、ノブさんがミサンガ編んでるようにしか見えない・・・」
「なぁー、頼ー。
ノブの格好でミサンガ編むのやめてくれ。
なんか、ノブが編んでるようでキモい。」
「うるさい!
時間ないんだから仕方ないでしょ?
ここに顔出してるから、家で作る時間ないし。」
私は学校が終わってすぐ家に帰り、パーカーに着替えて、アジトに来る。
やるからには、全力でやらなきゃ精神。
ノブのやつ、帰ってきたらビッグパフェ奢らすんだから。
「もしかして、俺にくれんの?」
秀太郎は目を輝かしながら見てくる。
「そんなわけ・・・
学校の友達にだよ。
明後日試合なの」
「・・・男?」
秀太郎は、少し寂しそうに聞いてくる。
「秀太郎に関係ないでしょ!!」
「男なんだな!!
お前、そいつが好きなのか!!」
「あーもう、鬱陶しいなぁ。
あ、間違えた!!
秀太郎のせいだからねっ」
「頼、そいつが好きなのか!?
どこのどいつだ!?」
「あんたは、私のお父さんかっ!!」
「秀太郎さん、間違いなく、ヨリさん好きだよな。」
「秀太郎さん、片想い・・・」
「竜、どう思う?
秀太郎の恋は報われのかな?」
「いや、ノブの妹には、好きなやついるみたいだから、無理だろ。」
「・・・どうだろうねー」
「お前の頭の中には、もう全て計算されてんだろ?」
「でも、あくまでも仮説だからね。
人生、どうなるかなんて、全然分からないよ。」