今日からトップ!?
「でも、なんでそのCHESSが?」
「縄張り広げようとしてんじゃない?」
「竜、なんか聞いてねーのか?」
秀太郎は、さっきから黙り続けて竜に問いかける。
「いや、もう連絡はとってない。」
「くそ、神崎のやつ。
今まで手出してこなかったのに・・・」
「竜くんと神崎って、どういう関係?」
「えっとね、
竜と神崎は昔・・・
って、僕は解説者じゃない。
もう、あんたに説明するの疲れる」
侑哉くんは、少しズレたメガネを人差し指で押し戻しながら、呆れたように言う。
いやいや、しょうがないでしょうよ。
私、つい昨日トップになったばかりなんだから。
そんな、人間関係とか分からないし!!
「海斗は・・・俺の幼馴染、そしてライバルだった。」
竜くんは、拳をギュッと握りしめ、そう呟いた。
「竜くん・・・?」