今日からトップ!?
「今日はこのくらいにして、帰ろうかなぁー。」
外はもう真っ暗で、メンバーたちもみんな帰り、アジトには私と秀太郎だけ。
私は机の上に広げてあった教科書やノートを整え、リュックサックに入れる。
「頼、もう21時だぞ!
こんな時間に歩いていたら補導されるぞ!」
「不良が何言ってんの?」
私はリュックサックを背負い、アジトから出る。
「帰っちゃった。
今日こそ、一緒に帰ろうと思ったのに・・・」
「秀太郎!」
私は再びアジトに入り、秀太郎を呼ぶ。
「何してるの?
送ってくれるんでしょ?
早く帰ろう!」
「頼・・・」
秀太郎はとても嬉しそうに笑い、走って私のところへ来る。
「頼、荷物持ってやるよ!」
「別にいい。」
私の隣に並んで歩く秀太郎は、ガクッと肩を落とす。
「秀太郎。」
「はい・・・?」
「信、どこにいるのかな?」
「・・・さぁな。
でも、信が頼を置いてどこかに行くなんてありえないからなぁ。」
信のシスコン度数はすごい高いからなぁ、なんて呟いている秀太郎。
シスコンだったら、妹が困るようなことする?
勉学の邪魔にまでなるのだから、
代わりにトップでいるなんて困る。
かなり困ってる。
困ってるんだけど、
案外トップでいるのも、悪くないな・・・
なんて感じ始めているのだから、恐ろしい。
「ありえない・・・」
「ん?」
「ううん、こっちの話。」