その奴隷は愛に飢えて


「そりゃあんた、折角もらった命なんだから。そう簡単に死んじゃあ神さんも怒るだろうよ」


「……だれぇ?」



顔を上げず、話しかけてきた人物に無愛想ながらも尋ねる。



「ん、俺か。俺は【キオザ】。あんた、行くとこねえんだろ?俺ン家こいよ」


「……」



キオザの誘いに、のっそりと6番目は顔をあげる。


キオザは6番目とおなじくらいの少年だった。

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