Catch-22 ~悪魔は生贄がお好き~
「……守護霊がいるからですか?」

 ぱっと思い浮かんだのはそれだった。
 それを除けば特別な理由は何もない。

「いや、あのさ、いろんな入れ知恵があったと思うけど、これに関しては別に楽をしたいからじゃないんだよ。守るのが面倒なわけじゃない。それだけはわかって」

 懇願するような言い方は珍しい。
 それが本気なのだと知らしめるようで、紗綾はどうしたらいいかわからず、思わずソファーに座ったまま後退ろうとしていた。

「……いや、そうやって警戒されるのも、ちょっと傷付くっていうか……絶対に手は出さないから」

 そんなに信用ないかな、と嵐は溜息を吐く。
 彼が策士だという認識が、理解を邪魔しているのかもしれない。
 あるいは、香澄の言葉なのかもしれない。
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