Catch-22 ~悪魔は生贄がお好き~
「変質者は明るい内からでも出るの! 露出狂なんか暗ければ見てもらえないわけだし。それに、他の生徒だって何するかわからないんだよ! 最近の子は何を考えてるんだか……」
前半はまだわかる。だが、後半は仮にもこの学校の教師が言う言葉なのか。
「その明るい内から出る変質者が何を言う」
十夜の指摘はあまりに鋭かったが、嵐にダメージを与えることはできなかった。
「あ、勿論、狼になったら、もれなく俺が牙も爪も抜いてあげるから」
「大丈夫っスよ。俺、紳士なんで」
「紳士? それは俺みたいに大人の男のことを言うんだよ」
「はっ、どこがっスか? 変態教師なのに」
嵐と圭斗は意味深な応酬を続けていたが、十夜は紗綾にさっさと帰れと目で促してくる。
このまま不毛なやりとりが続くと迷惑だと言いたいのだろう。
「お先に失礼します」
「あ、待って下さいって!」
ぺこりと頭を下げ、紗綾は逃げるように部室を出た。
前半はまだわかる。だが、後半は仮にもこの学校の教師が言う言葉なのか。
「その明るい内から出る変質者が何を言う」
十夜の指摘はあまりに鋭かったが、嵐にダメージを与えることはできなかった。
「あ、勿論、狼になったら、もれなく俺が牙も爪も抜いてあげるから」
「大丈夫っスよ。俺、紳士なんで」
「紳士? それは俺みたいに大人の男のことを言うんだよ」
「はっ、どこがっスか? 変態教師なのに」
嵐と圭斗は意味深な応酬を続けていたが、十夜は紗綾にさっさと帰れと目で促してくる。
このまま不毛なやりとりが続くと迷惑だと言いたいのだろう。
「お先に失礼します」
「あ、待って下さいって!」
ぺこりと頭を下げ、紗綾は逃げるように部室を出た。