Catch-22 ~悪魔は生贄がお好き~
「先生も部長もサイキックだし、将仁さんもそう……視えちゃう人だから」

 オカルト研究部の実態、それを圭斗に話すのは初めてだった。
 一から十まで話すよりは自分の目で見せた方がいいだろうと紗綾は思っていた。
 紗綾はただの生贄でしかなく、サイキックではないのだから。

「へぇ、霊能者ってことっスか。ただのオカルトマニアかと思えば、ちゃんと活動してるんスね」

 圭斗は意外にもそういうことに知識があるようだった。
 尤も、理解がなければ生贄になるなどとは思わないのかもしれない。

「うん、多分、歓迎会でわかると思うけどね……」

 歓迎会は決して楽しいものではない。
 部の在り方を示し、同時に生贄を試す行事でもある。
 だから、紗綾はそれを洗礼だと考えている。会自体に歓迎の意図などないのだから。
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