.゚*Milky Way*゚.
―――…

――…


弟達も寝静まった真夜中。

私はまた眠れずにいた。

どうしよう…。
早く寝なきゃなのに…。
寝なきゃと思えば思うほど、眠れない…。

もう何度目の寝返りだろうか。
右を向き…今度は左。
さっきからそれをずっと繰り返している。


ダメだ…。

ベッドから起き上がり、大きな溜め息をつく。

もー…なんで眠れないんだろう。


ふと窓の外に目を向けると、そこには満天の星空が広がっていた。


「わぁー…!」

窓を開けると、涼しい夜風が頬を掠める。


綺麗…。
あの日以来の、満天の星空。
叶斗くんと初めて2人きりで帰ったあの日も、とっても綺麗な星空だった。


夜風にあたりながら、しばらくぼんやりと星空を見つめる。

本当に、綺麗…。


と、ふといつも夢で見る星空のことを思い出す。

…夢の中で見る星空は、もっともっと綺麗で…今にもこぼれ落ちてきそうで…それで。


私は空に手を伸ばしてみた。

そう…いつも掴めないんだ。
こんなふうに、当たり前に。





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