.゚*Milky Way*゚.
ゆっくりと、ココアに口をつける。
甘い…。


「美味しいですわね」

私の顔を覗きこみ、ニコッと笑う聖愛ちゃん。


「へっ…うん。美味しい」

ぼんやりしていたせいか、間の抜けた返事になってしまった。

私の瞳をじっと見て、またニコッと笑う聖愛ちゃん。


あ…もしかして私、暗い顔しちゃってたかな?

それで聖愛ちゃん、気にして…。


いけない、いけない。

気を取り直して、私は聖愛ちゃんに笑みを返す。


と、今度は叶斗くんに話しかける聖愛ちゃん。

「月ヶ瀬くんのカフェモカも美味しそうですわね」

「ほんと美味しそうっ!」

言いながら、隣にいる叶斗くんに視線を向ける。

…と、至近距離で目が合ってしまい、ドキッと胸が鳴る。


「うん、美味しいよ」

笑顔で答える叶斗くん。

…っ。


私は叶斗くんからぱっと目をそらし、ココアに口をつけた。

甘い。
さっきよりも…確実に。

そんな私の様子を見て、笑みを深める聖愛ちゃん。



聖愛ちゃんと叶斗くん、2人の笑顔に、ほっとするココアの甘さ。

気づけば哀しい気持ちは消えていた。
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