透明な君
常識なんてもうどうだっていい。
「…ハルキと…つき合えよ。あいつに嫌だなんて言わせねぇから…」
とことんハルキの名をだした。
正直いうと
本当は今までの会話の全てのハルキの名のところにサトルと当てはまってほしかった…。
『俺(サトル)のこと好きだろ?』
そしたら…
『サトルが好き』
そして…
『私ね…サトルのこと好き』
そしてさ…
『気丈に振る舞うサトルが…』
『切なくて…
愛しくなってた…!』
夢みたいな話…。
会話のなかの
ヒトミの思いは全部俺にむいてて…。
今だって…
俺のために泣いてて…。
なんてね…───。