透明な君


「泣いてるやつがいたら助けたいじゃんか…
男でも…女でも…キライなやつでも…」


「苦しいんだなってわかっちゃうと
助けたいって偽善的な心が疼くわけ」


「…サトル…絶対長生きしないよ…」


なんだよ、それ
って後ろの背中に背中をトンと預けた。



「…普段のヒトミなら言っちゃうと思ったんだよね…好きだって」


ピクリと肩が反応したことが背中から脳に伝わった。


「…言えないよー…。私言えない…」



「ううん。言えてた。ってか言った」


自分にウソつけないやつだかんな、お前。
どこか ハルキに似た真っ直ぐなところ。


「…うん。言ってたかも。サツキがいても…」


ほらね。
いつでも正直。
決して強がらない。
でも弱音もはかない。


自分をちゃんと知ってる。


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