やっぱり愛おしい
「それからの俺は、毎日毎日お前が気になって仕方なかった。
同時に、お前が俺を思う気持ちにも気づいた。
両思いなら普通はうれしいはずなのに、俺はもともと素直じゃないから、自身の中で葛藤した。
同じ職場の三十手前の上司が、入社ニ年目の部下に恋心を抱くなんて、どうかしてると思ったし、お前の恋心が本気なのかどうか、半信半疑な自分もいて、何度も何度もこの気持ちを抑えようとした。
お前が俺を嫌ってくれれば、どれだけいいかと思って、大人気ないのを承知で、厳しく叱った時もあったが無理だった。」
「……貴晶さん。」
「日々お前への募る思いと、お前が営業の柴田や井上たちとランチに行く姿を見たり、アイツたちや川田にも、かわいらしい笑顔や視線を振りまくお前を見ていたら、すごくイライラしてきて、初めて嫉妬を経験した。
この歳までこんなにも愛おしくて、堪らない気持ちになるほど、俺は誰かに恋したことなんてなかったが、俺が上司と部下の関係を壊していいのか悩んでいた時に、営業の井上がお前に恋心を抱いて、告白しようと考えている話を耳にして……俺はとうとう我慢の限界に達した。」
同時に、お前が俺を思う気持ちにも気づいた。
両思いなら普通はうれしいはずなのに、俺はもともと素直じゃないから、自身の中で葛藤した。
同じ職場の三十手前の上司が、入社ニ年目の部下に恋心を抱くなんて、どうかしてると思ったし、お前の恋心が本気なのかどうか、半信半疑な自分もいて、何度も何度もこの気持ちを抑えようとした。
お前が俺を嫌ってくれれば、どれだけいいかと思って、大人気ないのを承知で、厳しく叱った時もあったが無理だった。」
「……貴晶さん。」
「日々お前への募る思いと、お前が営業の柴田や井上たちとランチに行く姿を見たり、アイツたちや川田にも、かわいらしい笑顔や視線を振りまくお前を見ていたら、すごくイライラしてきて、初めて嫉妬を経験した。
この歳までこんなにも愛おしくて、堪らない気持ちになるほど、俺は誰かに恋したことなんてなかったが、俺が上司と部下の関係を壊していいのか悩んでいた時に、営業の井上がお前に恋心を抱いて、告白しようと考えている話を耳にして……俺はとうとう我慢の限界に達した。」