人喰いについて




ふと、部屋の壁際に埋まっている大量の本たちが目に入る。
哲学から始まり様々な種類の本が立ち並んでいるがどれも埃をかぶっていた。


「…ここ、掃除したりはしないんですか?」

「そんなことしねぇよ」

「えぇ…そんなことって、」

「そのままの状態であるから美しいんだろ」

「………分かりかねる美ですねそれは」


全くもって理解不能だった。


とりあえず彼の哲学はさておき、私は本当にここに何しに来たんだろう。紺さんは私をただ紹介しときたかっただけっぽいし。本人は勝手にどっかからか紅茶を出してティータイムを楽しんでるし。

…帰っていいだろうか。



「そう言えば那智、お腹空かない?」

「え?お腹?」

「うん、もうそろそろ昼時だろう?ねえ練丹、今の時代って御飯は三食なんだってね。凄いよね現代の発展って」

「(だから何時代から生きてるんだよあなたは!)」



まあ確かにお腹が減らないことはない。



「……何か食べます?」

「さすが那智!待ってました!」


最初から作らせる気だったな!
と思わず怒鳴りたくなった。









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平和に暮らす地上の真下。 そこには"地下世界"と呼ばれる、人々から置き去りにされた世界があった。 廃れた世界に堕ちた少女『月(ゆえ)』と、地下世界に生き、何者かに命を狙われる青年『アルト』。 正反対な二人はお互いの利益のため、行動を供にすることとなる。 この絶望世界で生まれるのは一体──? Start2012.12.02

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