初恋選択
「ちょっと!」
「わっ!!!!」


いきなり耳元で大声を出され一気に現実に引き戻された。
でも私は固まったまま
だって…





「おい、大丈夫?」

だって、目の前にいる人は…

「おい…」

「あ、あの!!!私、帰ります!で「は?」は…」

「今何時だと思ってんの。女一人でウロウロしてたら変な男に捕まるから」
「え…」
「送る、俺が」

「あー…
 !?い、いや、大丈夫ですから!」

や、嫌だ…!この人は…
「大丈夫なわけないだろ。危なすぎる」
「で、でも」
「それに、俺がここであんたを一人で帰らせて、あんたが変な奴に捕まって襲われたら俺、最低な奴になるだろ」
「そ、それは…」
「とにかく、送るから」
「ちょっ…「息吹?」」


「息吹、こんな時間になにしてんの?」
「拓ちゃん!」

あ、そうだ!
「た、拓ちゃんに送ってもらうので大丈夫です!家も近いし!!」
「ちょ、いぶ…」
「では!!!!」



と言って私は拓ちゃんを連れて走ってその場から逃げた。


「…い…息吹?」
その人がこうつぶやいてるとも知らずに。
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