トワイライト
  そして瞳子はせっかく測った体温を忘れないうちにメモ用紙にメモると、婦人体温計を所定の場所に仕舞いながら
「崇晃少し待っててね。すぐに朝食の支度をするから!」
  と瞳子は言うとすぐにネグリジェを脱いで、部屋着に着替えエプロンを着けると、慌ただしくキッチンへと向かい朝食の支度に取りかかった。




  だが間宮家の朝食と言っても崇晃の希望で、季節に合わせたミルク(夏と春はアイスで秋と冬はホット)とトーストを焼いて、ベーコンエッグにニンジンやパプリカそしてインゲン豆等の温野菜を添えた、ごくシンプルなメニューなのですぐにテーブルに、並べる事が出来た。




「さあ、崇晃準備が出来たわよ。召し上がれ!」
  と瞳子が崇晃にそう声をかけると




  リビングの椅子に座り新聞をテーブルの上に広げ新聞を読んでいた崇晃は、その新聞を素早く畳み自分が座っているすぐ横の椅子の上に置くと
「いただきます!」
  と一言言って両手を合わせるとすぐに、朝食を食べ始めた。
< 107 / 321 >

この作品をシェア

pagetop