トワイライト
 なので看護師が慣れた手つきでテキパキと配線を整え、有の頭と額にそれぞれクリップを挟んだ。すると針が小刻みに揺れ、やがてモニターがゆっくりと始動した。




「先生準備が整いました」
 と看護師にそう言われた医師は有の頭と額にそれぞれ繋がれたコードから、モニターに映し出された画像のデータを真剣に見つめた。




「よし。大丈夫だ!一応有さんは僕の質問に対して、キチンと正確に答える事が出来るし、又脳波の数値も一応基準値の範囲内を示している。だからこれで有さんは多分記憶が戻っているハズです」
 と医師は言った。




「そうですか。良かったですわ。先生本当にありがとうございました!」
 と言って治子は医師と看護師に丁寧に頭を下げた。

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