トワイライト
  声のする方を振り向くと、目の前に長い間遠くでただじっと見つめてる事しか出来なかった姉の姿があった。




「お姉さん……」




 そしてその時有は
「お姉さん……」
 と言うのが精一杯だった。




 こうして姉とじかに向き合って話をしたいと幾度夢見た事だろう。でもそれは永遠に叶えられない事なのだと諦めていた。なのにそんな姉の美有が今自分の目の前にいるのだ。そう思うと感きわまって、たちまち有の目からは涙が頬を伝い一気に流れ落ちた。
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