トワイライト
「うん。そうなのよ。不思議でしょう。私と間違えるって事はさあ、よほどその女性(ひと)が私とそっくりな訳じゃない?でね慎也聞いて。私がその事を昨夜夕飯を食べている時に話したの。そしたらお母さんたら一瞬固まったみたいだったのよ。ねえ、それって絶対に可笑しいと思わない?」
  と美有は言って肩をすくめた。




「うーん。そうだね。それだけではなんとも言えないけれど、僕としても美有のお母さんのその反応には少なからずなんらかの秘密が隠されているような気がするね。ちなみに詳しく調べてみる価値はありそうだな」
  と慎也は器用にパスタをフォークにクルクル絡ませ口に運びながら言った。




「そうね。じゃあこの事は日を改めてじっくりと調べる事にしましょう」




「そうだね。そうしよう」
  と言うと慎也は再びパスタを食べる事に集中した。
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