トワイライト
  そして直ちに有と大雅の二人は、両方の鼻から酸素吸入機の管をしたまま眠っている如月に近寄り、早速有が声をかけた。




「な・治子おばあちゃま!有よ!解りますか?、ねえお願いだからまだ逝かないで!……」
  と有は如月が寝ているベッドの布団の上に顔を埋め、泣き伏した。




「ゆ・有さん……」
  と言うと大雅は肩を震わせ泣いている、有の肩にそっと手を置いた。




  すると如月が
「み・澪……」
  と微かに聞き取れるほどの小さな声で、理子の母親の名前を呼んだ。
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