ワイン恋物語
「ごめん、あんな光景を見た後で女の子を1人にさせるなんてどうかしてた。

悪かった」

「そんな…」

顔をあげて根本さんを見ると、申し訳なさそうな顔をしていた。

「つー…」

えっ?

次にした根本さんの行動に、訳がわからなくなった。

「えっと、あの…」

背中に回っている腕は、間違いなく彼のものだ。

わたし、もしかしなくても…根本さんに抱きしめられている!?

今置かれている自分の状況に頭の中はパニックを起こしていた。
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