【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間
入院の中で
社内で瑞希との関係を公表したせいか、不倫の噂も流れたようだが、それも自然と消えていた。


店長の計らいで、瑞希は会社に席を残したまま、長期休暇の形がとられていた。


瑞希の病気が重いということで、ショックをうけないための配慮。


もうすぐ入院から1週間が過ぎようとしていた。


毎日、残業になっても、30分でも瑞希に会いに行って、会社に戻る…そんな生活が続いていた。


土日も出勤になっていたので、仕事はおおむね片付いていて、検査の結果も聞きにいくため、就業時間には会社を出ていた。


少しずつ体力も出てきている瑞希に、何か買って行ってあげようと、病院の近くの百貨店に立ち寄った。


女性にプレゼントなんて…何を買っていいか迷ってしまう。
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