【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間
「本当ね~可愛らしい方。祐輝のこと頼みますね…さあーお父さんにも…会ってあげて…」


そう言うと、母親はまた泣き出していた。


「瑞希大丈夫かい?オヤジ機械沢山ついていて…動揺しそうならいいんだよ…」


「大丈夫…会わせて…」


「わかった」


瑞希は軽く二人に会釈すると、病室に入った。


父親の様子を見て、瑞希がびっくりしないか祐輝は心配だった。


母親達も後から続いた。


瑞希は、ゆっくり父親に近づくと、静かに優しく父親の手を握りしめた。


「お父様…初めまして。相原瑞希です。祐輝さんに、とても優しくしてもらっています。お父さん…お父さん…早く元気になって、瑞希って呼んで下さいね。必ず良くなるって祈ってますから…」


瑞希が流した涙が、父親の手に、ポタポタと落ちて流れた。
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