【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間
朝礼で、祐輝と瑞希の退職が伝えられると、再びざわめく社内…


「まぁ二人がいなくなって寂しくなるが、結婚という嬉しい報告もある。二人の幸せを願おう…」


店長の挨拶のあと、祐輝と瑞希が一言ずつ挨拶をする。


拍手の音もまばらに、何事もなかったかのように、忙しい毎日が始まる…


冷ややかに見えるが、これがサラリーマン。


皆な自分のことで精一杯なのだ。


祐輝と瑞希は、引き継ぎに1日追われた。


祐輝は残業になり、瑞希は病院があるので、早めの退社になった。


「店長、今まで本当にお世話になりました」


「お母さんの分まで幸せになるんだぞ。病気が完治すること祈ってるからね」


「はい…ありがとうございます」


社員の皆にもお礼を済ませると、瑞希は斉藤医師のもとへ急いだ。
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