【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間
世利への想い
晴香と一緒に、親戚や瑞希を知る人達が、故人の思い出を話しながら、集まって食事をしている座敷に祐輝は入ってた。


「パパ~」


息子蓮が祐輝を見て、飛びついてきた。


「パパ~世利お姉ちゃん優しいんだよ。蓮にね、本読んでくれたの~」


憲吾と並んで座っていた世利は、蓮の妹、彩音を抱いてあやしていた。


その笑顔が優しくて、祐輝の瞳から涙がこぼれた。


晴香がそっと祐輝の背中を押すと、祐輝は我に返って、世利の傍へと進んだ。


「世利ちゃんね~彩音あやすのとっても上手なんだよ~」


祐輝の母親は言った。


親戚は皆、晴香との関係を知っている。


ただ、今どういう状況なのかわからず、皆晴香と頭を下げて軽く挨拶をかわし、様子を伺っていた。


「彩音~世利ちゃんに抱っこしてもらっていたんだね~良かったね~」
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