【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間
新しい出会い
15年前、自分の行動が原因で、妻晴香を傷つけてしまった祐輝。


晴香の傷ついた心を癒してくれた、幼なじみの憲吾に、世利には自分が父親だと名乗らない約束をして、本社勤務を理由に、晴香と世利に別れをつげないまま、遠く離れたこの場所で生きていくことを選んだ。


ただ、会社での立場上、半年位は晴香とは、戸籍上の夫婦という約束で…


祐輝は社内で落ち着いたら、単身赴任で夫婦間の気持ちが離れてしまったことを理由に、離婚しようと考えていた。


1年近く、晴香と世利は憲吾の籍に入ることはできない。


その間は、二人への仕送りをしようと祐輝は仕事だけは真面目に取り組んで、周りからの信頼もできてきていた。


ただ、一人社宅に戻ると、晴香と世利を思い出し、酒を飲みながら、食事もあまり取らずに寝る毎日が続いていた。
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