愛と復讐


待ち合わせのファミレスに着くと
すでに飲み物を頼んだ千代が座ってた。

「千代!」
「おー、ごめんね。急に呼び出して」
「大丈夫」

私は千代の向かいに座りコーヒーをウエイトレスに頼む

「で、話って?」
「これ…見て」

そういって千代は1枚の紙を取り出して
わたしの目の前に差し出した

「これ……」
「吉野家の家系図。……あの家、元々すごい大きい会社だったみたい…だから、あんま深いとこまでは中々たどり着けなくて」

千代はごめんと頭を下げた。

「いいのよ。ちょっと、見せて…」

私はその紙を手に取る

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