復讐のkiss
私は耳を疑った。

…私の両親を殺したのは、

オシリスだったと言う真実。

…それを知ってしまった今、

私はどうすればいい?


「ラメセス、お前は、ジェヘティ王を連れて、

イスタに帰るよう命じた。

確かに最初はそのつもりだった。

好きな女の親だからな・・・」



「オシリス…やはりお前も、

ミラの事が好きだったんだな」


ラメセスの思いは、見事に当たっていた。

ラメセスはオシリスもミラの事を好きだと思っていた。

だから妃にする代わりに、

両親を殺したのは自分だと言った。

もし自分が死んでも、

オシリスなら、ミラを託すことができると

そう思ったから・・・


「だが、それが出来なくなった。

ジェヘティ王が、懐の剣を抜こうとしたから・・・

オレは咄嗟の判断で、ミラの父に向けて剣を振り下ろした。

そこへミラの母が、かばうように、

立ちはだかり、已む無く2人もろとも刺してしまった」
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