復讐のkiss
「では、参りますか、ミラ様」


「・・・ええ」


…私は振り向かなかった。

ただ前だけを向いて、進みだした。


振り返れば、ラメセスの元に、

走って行ってしまいそうだった。

姿は見えないけれど、

どこからか私を見つめるラメセスの視線を

ずっと感じていたから。




…さようなら、ラメセス。


私がただ一人、


心から愛した人。
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