復讐のkiss
…部屋の前で、話は途切れた。

なぜなら、

ドアの前に、オシリスが立ち塞がっていたから。


「どうした、オシリス?」

冷静な態度で問いかけたラメセス。


「特に用事はないんだけどね?

ラメセスと、ミラの仲が気になって、

見に来たんだよ」

そう言って微笑んだオシリス。



「中に入れ、久しぶりに、色んな話が聞きたい。

お前は何時も戦の事なんかは、

聞かないと答えないからな?

今後の戦の為にも是非」



「いいよ・・・でもさ、

ラメセスと、ミラの事も聞かせてよ・・・

どうしてこんな事になったのか?」



「…ああ、説明する」


「…あの、久しぶりの再会ですし、

兄弟水入らずでお部屋で話されたらどうですか?

私は他の部屋をお借りして眠りますので」


なんだか二人に挟まれたくなかった私は、

咄嗟にそう言った。
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