復讐のkiss
「・・・呆れた。

もういい、何を言っても聞かないんだったら、

好きにしろ・・・

だが、ミラに言っておく」


冷たい眼差しで、

私を見つめたオシリス。


私は何も言わず、

黙ってオシリスを見つめた。



「足手まといにだけはなるな。

それと、どこか一か所でもケガをしたら、

有無を言わず、さっさとイスタに帰ってくること、

分かったな?」


「・・・」


「…返事は?!」


「・・・わかりました」


私の返事を聞いたオシリスは、

部屋を出ていった。


部屋に残ったのは、

私とラメセスの二人。


「オシリスの暴言悪かったな」

「・・・いいえ」


「ああ見えて、オシリスは、

ミラの事を心配してるんだ。

きっと何かあったら、お前を助けてくれる男だ」
< 66 / 155 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop