復讐のkiss
・・・連れてこられたのは、

北の国、ホルス。

初めて見たこの国は、

とても静かで陰気な国だった。

民衆はほとんど家から出る事もなく、


王宮も、とても静かで、

息苦しささえ感じた。


「今日から、ここがアンタの部屋だ」

そう言って入った部屋は、

グリフの部屋。

…私は眉間にしわを寄せ、

グリフを睨んだ。


「こんな事をしても、

ラメセス王は、ビクともしないわ。

私と結婚したのは、ただの気まぐれですもの」

そう言った私の顔を、

グイッと掴んだグリフは、

ニヤリと笑った。


・・・その顔に鳥肌が立ち、

身震いまで・・・

触れらた事に、その気味の悪い笑顔に、

嫌悪感さえする。
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