復讐のkiss
「そんなウソをついても、

オレには分かるよ。

ラメセスは、そんな適当な男じゃない。

だからこそ、今まで女を寄せ付けなかった。

アンタを傍に置くと言う事は、

それほど大事な女だからだ・・・

きっと今頃、ラメセスは、

はらわた煮えくり返ってるだろうね?」


そう言って可笑しそうに笑うグリフ。


「私と、ラメセス王は何の感情もない。

貴方の考え過ぎよ」


「そんな事は本人に聞かないと分からない」


「・・・」


・・・・!!

私の腕を突然捕まえたグリフは、

自分のベッドに私を押し倒した。

抵抗したが、グリフはビクともしない。

「…ッ!」

誰にでも見えるところに、

数か所に渡って、

グリフはキスマークを付けた。

「これを見たラメセスの顔が、

一体どんな風に変わるか、見ものだな」
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