復讐のkiss
そう言ったラメセスは、

優しい笑みをこぼした。


「ミラを殺させはしない。

イスタ帝国軍が、ミラを守る。

最後の一人になったとしても、

ミラを殺させはしない」



「そんな言葉を、誰が信用する?」

ジェフティは冷たい眼差しで、

ラメセスを見つめる。



「ミラが今回の戦になぜ同行したのか、

理由は知ってるんだ・・・」

そう言ったラメセスの顔は切なさが広がっていた。


ジェフティは目を見開き、

ラメセスが何を言いたいのか、

なんとなくわかった気がした。



「オレの命ある限り、

全身全霊で、ミラを守る。

だからジェフティ、君は帰れ。

そんな体では、ミラを守る事など困難だ。

帰ってミラの足手まといになる」
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