夏色

third




ご飯を食べ終え
食器を洗っている時だった

ピンポーン

誰だろう?


「あー朱音は洗い物をしていてくれていいよ。
今、父さんが連れてくるから」

「うん」

そういって、洗い物を再開したあたしだが

玄関での笑い声が聞こえてくるのは構わないのだけれども

いい加減、上がってもらわないのかな

「パパー。洗い物終わったから、入ってもらっていいよー?」

「さすが、朱音だなぁ」

なにが、さすがなんだか

「あっ。初めまして。三枝玲奈といいます
これからよろしくお願いします




三枝…玲奈…さん??

「これから、お母さんって呼んでね?」


え?

この人が、あたしのお母さんになるの!?

「初めまして。宮原朱音といいます
こちらこそ、よろしくお願いします」

そういって、ぺこりとお辞儀をした瞬間
足がなぜか余分に見えたから

顔を上げれば


「あーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」


さっきまで
門にいた男の人で

「ふーん。お前、この家の人間なんだ?」

ムカ

「そーです!」

「こら。悠ご挨拶して!」


「三枝悠です。よろしく」


「朱音。悠くんは、朱音の
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