散華の麗人
そして、茶々もまた真っ直ぐ見た。
夜目は人より少しきくくらいだ。
鍛錬した兵士並み、といったところか。
それでも、道は見えない。
「待て。」
一正が馬を止めた。
風麗が動こうとする気配に一正が無言の制止をする。
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