散華の麗人
声がする。

最後に聞いた声だ。

「………麗、風麗!!」
目を開ければ、一正が居た。
「あぁ……」
どうにか、身体を起こして、ふらふらと立ち上がった。
「陛下。」
「大丈夫か?」
「……ははっ」
言おうとした言葉を言われて笑いが出た。
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