散華の麗人
ため息が重なった。
「貴方の国がおかれてる状況、分かってますか?」
(ジジィと同じ反応やな。)
呆れるリアンに一正は思った。
「分かってる!財政やばめ。」
「自慢気に言わないで下さい。」
今度は風麗が溜め息を吐いた。
「ジジィは許可したで?」
「諦めただけでしょう。」
(どうせ、いつもの調子で強引に話を進めたに決まっている。)
風麗は眉を寄せた。
「そうとも言う!」
「はぁ……」
(やっぱりな。)
自信満々で言う一正に風麗は呆れた。
少しの沈黙の後、リアンが問う。
「それで、その傭兵とは?」
「白々しい質問やな。あんたが仕向けたことやろう。」
「何のことやら。」
一正にリアンは顔色1つ変えない。
「上尾の奇術師や。」
「ほぅ。敵対していると聞いてましたが。」
「せや。わしに復讐心を抱いている。」
一正はリアンを見据える。
「本当のこと以外の言葉は無用や。」
「承知。」
真剣な表情の一正にリアンは頷く。
(こんな顔もするのか。いつもはアホ面なのに。)
風麗は一正を見て思う。
「貴方の国がおかれてる状況、分かってますか?」
(ジジィと同じ反応やな。)
呆れるリアンに一正は思った。
「分かってる!財政やばめ。」
「自慢気に言わないで下さい。」
今度は風麗が溜め息を吐いた。
「ジジィは許可したで?」
「諦めただけでしょう。」
(どうせ、いつもの調子で強引に話を進めたに決まっている。)
風麗は眉を寄せた。
「そうとも言う!」
「はぁ……」
(やっぱりな。)
自信満々で言う一正に風麗は呆れた。
少しの沈黙の後、リアンが問う。
「それで、その傭兵とは?」
「白々しい質問やな。あんたが仕向けたことやろう。」
「何のことやら。」
一正にリアンは顔色1つ変えない。
「上尾の奇術師や。」
「ほぅ。敵対していると聞いてましたが。」
「せや。わしに復讐心を抱いている。」
一正はリアンを見据える。
「本当のこと以外の言葉は無用や。」
「承知。」
真剣な表情の一正にリアンは頷く。
(こんな顔もするのか。いつもはアホ面なのに。)
風麗は一正を見て思う。