散華の麗人
一正を見て、ギリッと睨む。
睨まれた本人は笑っている。
「あんたに心に決めた相手がいるなら、そいつを迎え入れよう。」
「身分違いも甚だしい。周囲が納得するものか。」
「わしとて、国王の血筋といっても遠い血や。今更、どんな奴が嫁であろうと構うもんか。」
「そう思ってるのは貴様だけだ。」
一正に雅之ははっきりと言った。
「……それに、そのような情は捨てた。」
酷く冷静に言い放つ。
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