Ending Note〜the answer〜
――それからというもの。
お化け屋敷での一件以来、気づけば僕の視界には三枝が存在するようになった。
あいつが、僕の視界に無理やり入り込んでくるんじゃない。
僕のこの2つの瞳が三枝を追いかけ、そして、捕えている。
「あれ? 三枝、ケータイ替えた?」
「うん。昨日替えたばかり。番号変わったから教えとくね」
たとえば、いま僕の目の前で繰り広げられている、三枝とバイト仲間の会話。
「メアドも変わったのか?」
「うん。ケータイの会社も変えたから」
イラッとするこの気持ちは何なんだろうか?
僕がまだ、三枝の新しい連絡先を知らないから?
僕よりも先にバイト仲間の、よりによって僕以外のオトコが新しい連絡先を手に入れたから?
これが三枝の親友の梢ちゃんだったら?
……僕はこんなにもイライラしないだろう。
普通なら“好きすぎて大変”な存在の僕に真っ先に教えるに違いないのに。
それを素通りしてしまったから、“三枝のくせに”なんてイライラするのだろうか?