Ending Note〜the answer〜
さっきまで従業員食堂で一緒だった三枝が、そろそろ休憩室に戻って来る頃だ。
女子たちは休憩室にある洗面所で化粧直しや歯磨きをするから。
幸いなことに、少し遅めの休憩時間。
三枝が戻って来たら、休憩室は三枝と梢ちゃんの2人きりだ。
「あれ、梢ちゃんも休憩ー?」
休憩室の隣にある医務室に身を潜めていた僕は、三枝の声と休憩室のドアが閉まる音を確認すると、医務室から出て休憩室のドアに耳を押し当てる。
「うん。蛍子に訊きたいことがあって待ってたんだー」
「え、なにー?」
いきなりかよ、梢ちゃん。
いや、むしろそっちの方が助かる。
「彼氏でもできたー?」
「えー? やだ、なにを言うかと思えば」
「だって最近、栗沢さんの話しないし、栗沢さんに引っ付いてないじゃないの」
「あぁ……」
あれね、と三枝が言ったあと、休憩室がしんと静まり返る。
しばらくすると、少しボリュームが落ちた声で三枝が話し始めた。