それでも君を好きになる





頭は…うん。やっぱりミルクをたっぷり含んだように優しくて柔らかい色。


そして癖っ毛。



それから嫌味なくらいに整った、中性的で綺麗な顔。


相変わらず肌のきめが細かい。ムカつく。



で、無駄のないしっかりとした体はちゃんと男らしく筋肉もある。


彼は背は高い方だし、腕も足も長くてバランスがいい。



つまり完璧な容姿を持つ男なのだ。


ほんっと、ムカつくけど。




「ん?どした?」

「…別に。」




と、言いつつあたしは視線をそらさない。



彼が羽織っているシャツは「いいだろこれ。セールで安かったし。俺って買い物上手ー」と散々自慢されたもので、


中に着ているTシャツは、確か彼のお兄さんから誕生日プレゼントでもらったと言っていたものだ。



それから彼が首から下げているネックレス。



それはあたしとペアの指輪を細いチェーンに通して作ったもの。




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