恋愛放棄~洋菓子売場の恋模様~
元々、笹倉と関係をもつようになってから自然と合コン仲間とも疎遠にはなっている。
ひと時寂しさを埋める相手をその都度探す必要がなかったからだが、そのことを自覚したのは距離を置いてからだった。



笹倉は…
あれからどうしてるのか、本当によく知らない。


挨拶は、する。
休憩が重なれば、話もする。でもそれだけだ。


もしかしたら、恵美の告白を受け入れるのかと思ったけれど。
恵美はその日に振られたみたいに話していたが、笹倉は振ってないと言っていた。


「だって告白ったってすでに過去形だったし、俺なんにも言ってないのに、それでも俺が振ったことになんの?」


腑に落ちない、と微妙な表情でそう言った。
恵美のなかでの、けじめの告白だったんだろうと思う。





「今日も、暇みたいねぇ」


少しぼんやりとしていたようで、急にかけられた声に思わず背筋が伸びた。


「お疲れ様です。今日は本社で会議でしたよね?」


店の制服ではなく、薄いグレーのパンツスーツを纏った店長が立っていた。



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