恋愛放棄~洋菓子売場の恋模様~
父親と二人でケーキを食らうという、微妙なクリスマスを過ごしあっという間に年が明けた。


年末はおせち料理に挑戦でもしようかと思ったが、断続的に襲う吐き気に断念した。


と、いうより初心者の私にはちとハードルが高すぎたというのが本当のところだが。
しかし、母親にやってもらったことは私も子供にしてやりたいとも思う。


いずれ覚えよう。
うん、もうちょっとランクアップしたら。



正月三ヶ日が過ぎて、今日は恵美と買い物の約束をしている。


この市内では新店が入る予定の百貨店もあったりするのだが、やはり私達が勤めていた辺りから考えると余り開けているとはいえず、私が電車で赴くことにした。


恵美は身体を心配してくれたが、病気ではないのだし。
たまには気分転換をして遠出するほうが、良いような気がした。


「久々に買い物がしたい」


電話でそう言えば、恵美が張り切って


「赤ちゃんのもの買いに行こう」


と言ってくれたので、自分のものよりベビーラインを見に行く方が目的になりそうだ。


すぐに買う必要はないかもしれないけど、やっぱりなんか買いたいな。
ちょっとうずうずしてくる自分が、なんだかくすぐったい。


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