恋愛放棄~洋菓子売場の恋模様~
「ははっ」

おもわず、笑った。
思い悩む顔がそうだと言うのなら、今私に女の顔をさせてるのは、恵美なんだから。
笹倉の洞察は余り当てにならないな。覚えておこう。



「なんだよ心配してんのに」

「アリガトアリガト。でも今日は帰るや」



今まで逃げてきたツケが来たんだと思う。
考える時期なんだ。



今日だけは、この手をとってはいけない気がした。

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